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AI活用のサイト制作で「こんなはずじゃなかった」と後悔する前に。中途半端な内製化で失敗しないための注意点
Writer
五十嵐 麟太郎
Sales Engineer
最近巷で“AIで誰でも簡単にホームページが作れるようになった!”というような話をよく耳にします。
実際、コスト削減やスピードアップを狙って、AIを活用したサイト制作の内製化に取り組まれている企業様やWEB担当者様も増えてきているのではないでしょうか。
しかし、それにともない、
- 「AIを使って途中まで自分で作ってみたものの、途中で行き詰まってしまった」
- 「かなり時間をかけたのに、なんか微妙…」
- 「うまくまとまらなくて、これなら最初から制作会社に頼んでおけばよかった…」
といった声が、弊社に届くことも増えてきました。
便利なはずのAIを利用した結果、迷走し、後戻りできなくなり、最終的に制作会社へ駆け込む…。そんな悲しいことを防ぐためには、何に気をつけるべきなのでしょうか。
今回は、AIを使ったサイト制作で失敗しやすい共通点と、これからの大AI時代における「制作外注先との付き合い方」を考えてみます。
なぜ増える?AIサイト制作で「こんなはずじゃなかった」と後悔する共通点
AIツールは強力ですが、それ故に、使う側のノウハウが不足していると、かえって混乱や状況の悪化を招く場面があります。
サイト制作に限らず、AIに相談や依頼してみたら「思ってたんと全然違う!」という結果になることも、まだたまにありますよね。
ましてやそれがサイト設計に関わる、デザインやコンセプト設計などの高度な相談事になると「全然まとまらない」という風になりがちです。
それでは、どのようなパターンが失敗につながるのか。これまで対応してきた中で見えてきた5つの共通点をご紹介します。
1-1.サイト制作に必要な”基本要素”が伝えられないのでまとまらない
AIはヒトから指示された内容に対して答えを出すことは得意ですが、「自社のWebサイトに何が必要か」という全体像(構成案や導線設計)を判断することはまだまだ力不足です。
そのため、必要な情報が抜けているのに、特定の内容だけが過剰に充実しているなど、「足りてる」「足りてない」「足りすぎ」「被ってる」が混在した、まとまりのないサイト構成になりがちです。
通常のWebサイト制作では、デザイナーやディレクターが最初に構成案や各ページのボリューム感、導線を整理し、それをもとに「ワイヤーフレーム」や「指示書」を策定していくところから始まります。
AIに頼む場合、それらの作業をすっ飛ばすわけですから、担当者が全体像をしっかり理解したうえで、AIに的確な指示を出さなければ、なかなかうまくまとまりません。これは簡単にできることではないと思います。
1-2. 中途半端なデザインのせいで外注先とのコミュニケーションが進まない
こちらも最近非常に相談が多いです。最近はデザインも簡単にAIに頼める時代になってきました。指示一つで、パッと見は”きれいなデザイン”を作成してくれます。
しかし、AIのデザインではどうしても「ここが微妙」や「ここだけは変えたい」という、独自のこだわりや調整したいポイントが出てくるものです。
そうなったとき、AIはピンポイントの修正がまだ苦手です。細かい修正を指示すると、全体デザインが崩れたり、他の箇所が意図せず変わったり、ページごとにトンマナがバラバラになったりしてしまいます。
実は、このように「中途半端に出来上がってしまった状態」からプロがデザイン制作を引き継ぐのは、ゼロから作るよりも手間がかかる場合が多いです。
ベースが中途半端にあるために、「どのデザインを残すのか」「色はどれを使うのか」「文字はどのサイズに合わせるか」など、整理のためのコミュニケーションにかなりの時間を要します。
1-3. 中途半端に手を付けたせいで”手直し費用”が膨大に
先ほどのデザイン作成の話の続きで、手直し作業の裏側(デザインをWeb上に実装するプログラミング作業)についても解説します。
通常、サイトのコーディングは、フレームと呼ばれる入れ物や、その入れ物の配置をミリ単位(ピクセル単位)でルールを定めてから行います。
しかしAIのデザインは、この「裏側の構造ルール」を無視して、ただパッと見だけ整っている画像を作ってしまいがちです。
その場合、実際のWebサイトとしてきれいに表示できるよう、コーダー側で構造や余白を調整し直す必要があり、かえって工数やコストがかかってしまいます。
注意したいポイント
「途中までAIで作ったから、その分安く引き継いでもらえるだろう」と思われがちですが、実際はその逆になることも多く、「ズレた構造の解体・原因究明・新しいルール付け作業」が発生するため、かえって手直し費用が膨らんでしまうケースが多いのが現実です。
1-4. デザインが「なんとなくAIぽくなる」問題
これも単純によく起こりますよね。
最近はAIでつくられたデザインを目にする機会が増えました。それに伴いユーザー側の目も肥えてきたことで、「あれ、このサイトなんかAIっぽいな」と直感的に気づく人も増えています。
整ってはいるけれど、どこか血が通っていなくて野暮ったい、というサイトはかなり増えています。また、先述の理由で「ページごとにデザインがバラバラ」というサイトも非常に多いです。
コーポレートサイトの場合、最低でも5〜10ページのデザインが必要ですが、これらのページにまとまりがないと「こいつ全部AIにまかせてるな」「適当にやっている会社だな」と思われてしまい、せっかく作ったのにマイナスイメージにつながってしまうこともあります。
1-5. 「サイトが完成する」と「ビジネスで成果が出る」は別物
最後にマーケティング的な視点です。ありとあらゆるサイトがあふれかえる時代、「サイトが見やすく整った」というだけでは、ビジネスに影響を与えるほどのインパクトは出しづらくなっています。
大切なのは、サイト内でサービスやモノが売れるように、導線やマーケティング(販促活動)を緻密に組み立てることです。
マーケティングにおけるAIの提案は、基本的には教科書通りの「普遍的なもの」になりがちで、その会社固有の持つ強みを引き出すことはまだ足りないと思います。
また、企業サイトの場合、社内で「なぜこのデザインにしたのか」「なぜこの構成にしたのか」を上長へ説明し、稟議を通す場面もあると思います。その際に、「AIに任せたらこうなりました」だけでは、なかなか納得を得ることはできません。
AIでは解決できない、Web制作現場における「壁」
これまでお伝えしてきた通り、内製化を進める上で、今のAIだけではどうしても越えられない「壁」が存在します。
AIを使ってサイト制作を進めるときもこれからご紹介する3つの”壁”は「ここはできない、自分でやろう」と割り切ってみることをおすすめします。
2-1. 「人」も考慮した総合的なバランス感覚
Webサイト制作は、ブランディング、デザイン、コーディング、速度改善や公開後の運用にいたるまで色々なこと考えながら進める必要があるプロジェクトです。そして、そこには必ず「人間」が関わります。
AIは人間が関わる全体を俯瞰したバランス調整はできません。関わるメンバーのリソースや感情、モチベーションまでを読み取りながら「全体のバランスを取る」ということは不可能です。
内製化を進めるるときは、これらの人間関係やリソースのバランスをコントロールする人材が必要です。
2-2. サーバー契約、メールの受信テスト、緊急時のトラブル対応
インフラ周りの作業、たとえばサーバーの契約やドメインの設定、それに伴うメールの送受信テスト、入力ミスの修正といった作業は、まだまだ人間の手で行わなければなりません。
そして公開時に発生する予期せぬエラーの修正など、実務における泥臭い作業にはまだどうしても「人の手」が必要です。
こうした人間がどうしても行わければならない作業については、担当者が正しい知識を持って、備えて、取り組んでいく必要があります。
2-3. 「この見せ方でもっと良くなる」「このデザインは良くない」などの逆提案
残念ながらまだ今のAIは指示待ちのツールです。「御社のターゲット層なら、この見せ方にした方がもっと良くなる」「このデザインは一見綺麗ですが、今回は逆効果なのでやめましょう」といった、ビジネスを成功に導くための血の通った逆提案はしてくれません。
特に、デザインや構成、コーディングやプログラミングに対する叩き(クリティカルな指摘やダメ出し)は弱いです。
私自身もAIに「厳しく意見ちょうだい」と言ってみることがありますが、どうしても回答がぬるい(ある意味ではやさしい)と感じます。それがAIの良いところでもあるのですが……。
より良くするためのアイデアや提案は、その道のプロに相談したり、自分自身で徹底的に考え抜いて強みを見つけたりする必要があります。
これらは当事者が何度も厳しく叩き上げて、泥臭く精査していく必要がある部分だと思います。(※精査の段階で、アイデアの壁打ちとしてAIに補助してもらうのは大いにアリです)
AI時代だからこそ外注に「丸投げ」では失敗する。AIで内製×信頼できる外注先がマストに。
AIの使い方が浸透してきた現代では、「AIでできること」と「プロにしかできないこと」の境界線が明確になってきたと感じます。
そこでこれからのWeb制作は、【AIでの効率的な内製 × 信頼できる外注先(プロ)との協力】がマストになってくのではないでしょうか。
「迷走してぐちゃぐちゃになってから丸投げする」のではなく、設計の段階や、少しでも「怪しいな」と思った初期の段階でプロを頼ること。
これが、結果的に時間もコストも最も節約できる賢い選択だろう、と思います。
AIの限界に直面したら、手遅れになる前に「最後の砦」へ
Coding Aliveでは、エンジニアが直接ご相談窓口となり、サイトの制作・リニューアル・修正、さらにはシステム連携、サーバー関連など技術的なお悩みまで幅広くサポートしています。
- 「AIで作ってみたけれど、やっぱりダメだった」
- 「AIに頼っていたら納期がギリギリで自分一人では間に合わない」
- 「デザインはできたけど、実装には技術的な判断に不安がある」
このような段階でも、お気軽にご相談いただけます。「もう間に合わない…自分一人とAIでは限界かも…」と感じたら、無理に突き進まず、ぜひお気軽にご相談ください。
まずは立て直しの一歩から一緒に、いい感じに整えます。