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Gmailにだけメールが届かない、そんな時は?
Writer
玉木 柚衣
Web Developer
エンジニアのタマキです!
「送ったメールがGmailのアドレスにだけ届かなくなった」
「Google Workspace(旧G Suite)で管理しているアドレスにメールが届かない」
最近こういったご相談がとても多く寄せられます。
2021年の年末頃からこれらの相談が増えてきたように感じます。
※Gmail(Google Workspace含む)で説明しますが、outlookなど他の大手クラウドメールサービスでも同様の現象が発生しているようです。
どんな問題が起こる?
普通にGmailのアドレスを取得してメールを送受信している一般のユーザにとっては特になんの問題もありません。
ですが、GmailやGoogle Workspaceに限らず独自ドメインのメールアドレスを運用していたり、問い合わせフォームなどを通じてWebサイトからユーザにメールを送信する必要がある企業様などは深刻な影響を被ります。
具体的には、
- 取得した独自ドメインのメールアドレスからGmail宛てに送ったメールが届かない。
- 問い合わせフォームにユーザが○○@gmail.comアドレスを使って投稿すると、自動送信されるメールがユーザに届かない。
- 問い合わせフォームに投稿があったのに、Google Workspaceで管理しているメールアドレスを使っている管理者に通知が届かない。
といったトラブルが起こります。
厄介なのは「Gmail以外のメールアドレスには届く」「AさんのGmailには届くがBさんのGmailには届かない」といった具合で問題の発生状況が特定しにくいことです。
また、これまでは届いていたのに気付けば届かなくなっていた、と言った具合で徐々に不達率が上がっていくのも困ったところ。
原因は?
より深刻さを増す昨今のサイバー攻撃に対して、大手クラウドメールサービスのセキュリティが強化されてきてというのが原因かなと弊社では考えています。
「セキュリティの強化に伴い、信頼度の低いメールは弾かれる確率が高くなった」ということです。
適切に保護されたメールでなければ、大手クラウドメールサービスは受信してくれないわけです。
届かないメールはどんどん増えていますので、早期に対策を施しておきたいところです。
解決策は?
先程、「信頼度の低いメールが弾かれる」と表現しましたが、Gmailの母体であるGoogle社ではメールの信頼度を高めるためにSPF・DKIM・DMARCという3つの技術をメールに導入することを公式に推奨しています。
- SPF:メールの送信者がそのメールアドレスを利用する正式なユーザであるかを判定する機能。なりすましメールを予防する。
- DKIM:暗号を用いることでメールの内容が改ざんされていないかをチェックする機能。
- DMARC:上記2つの機能を通じて評価レポートを作成し、ドメインの不正使用を監視する機能。
これらの全部または一部を設定することでGoogleからの信頼度評価を上げ、Gmail宛てのメール到着率を大幅に改善することができます。
とはいえ問題が…
これで安心!と思いきや、実はこのSPF・DKIM・DMARC、設定にかなりの専門知識を要します。
設定を間違えるとメールが一切飛ばなくなったり、自社のWebサイトが見れなくなったりします。
さらに、状況・環境ごとに設定値を独自に判断して臨機応変に変えながら設定する必要があり、専門家じゃない限り適切に設定するのはとても難しい作業です。
プロに任せて!
もちろんご自身でチャレンジしてみるのも一つの手かとは思いますが、すでに運用中のサービスなどでトラブルを起こせない環境の方などはプロにご相談いただくのが無難かと思います。
というわけですので、Gmailにメールが届かないよ!という方はぜひ一度弊社までお問い合わせください!